この記事でわかること

  • WordPressの表示が遅いときに、確かめる順番
  • どのページがどのくらい遅いかの測り方
  • 画像・プラグイン・キャッシュ・サーバーのそれぞれで確かめること
  • 設定を変える前に控えを取り、変えた後に測り直す進め方

WordPressのサイトの表示が遅くなると、読む人が待たされます。ただ、原因は1つとは限りません。この記事では、表示が遅いときに確かめることを、手間の少ない順に紹介します。

外部の情報は、WordPressとGoogleの公式の資料で確かめた内容だけを書きます。特定のプラグインやサーバー会社は勧めません。WordPressのサイトの始め方は、WordPressブログの始め方で紹介しています。

先に結論: 測ってから、手間の少ない順に確かめる

先に結論を書くと、最初に測り、画像・プラグイン・キャッシュ・サーバーの順に1つずつ確かめ、変えるたびに測り直します。 いきなりサーバーを替える前に、サイトの中で直せる原因がないかを見ます。

順番 確かめること
1. 測る 遅いページ
2. 画像 大きさと形式
3. プラグイン 止めて測る
4. キャッシュ 保存のしくみ
5. サーバー 性能と版

WordPressの資料では、表示の速さにかかわるものとして、サーバーの環境、WordPressの設定、ソフトウェアの版、画像の数とファイルの大きさなどを挙げています。順に確かめると、どれが原因かを見つけやすくなります。

1. どのページがどのくらい遅いかを測る

最初に、遅いと感じるページを、決まった方法で測ります。測っておくと、何かを変えた後に、速くなったかを比べられます。

GoogleのPageSpeed Insightsは、スマートフォンとパソコンのそれぞれで、ページの表示の速さを調べ、直す点を示すツールです。Googleの説明では、実際に見た人のデータと、読み込みを再現して測ったデータの両方を使うとしています。測った日と、調べたページのURL、結果を控えておきます。

指標の1つのLCPは、ページの中で一番大きな画像や文章のかたまりが表示されるまでの時間です。web.devの説明では、ページの主な内容がどれだけ早く読み込まれるかを表すとしています。

サイトヘルスも見ておく

WordPressの管理画面には、サイトヘルスという画面があります。WordPressの資料では、サイトヘルスの状態の画面で、設定の大事な情報と、対応が必要な項目が分かると説明しています。表示の速さにかかわる重い問題が、ここに出ることがあります。

2. 画像の大きさと形式を確かめる

次に、ページの画像を確かめます。WordPressの資料では、記事の画像をWeb向けに最適化すると、時間と通信量を節約できるとしています。

  • 要らない画像はないか: 文章で足りるところに画像を使っていないか
  • 大きすぎないか: 表示する大きさより、ずっと大きな画像をそのまま載せていないか
  • 形式は合っているか: 写真に合う形式か。WordPressの資料では、ファイルが小さくなるWebPのような新しい形式も挙げています

測ったときに一番大きく表示される要素が画像なら、その画像から見直します。

3. プラグインを1つずつ止めて測る

画像を確かめたら、プラグインを見ます。WordPressの資料では、要らないプラグインを停止して削除することが、表示を速くする大きな方法の1つだとしています。また、プラグインを選んで停止し、性能を測ってみることも勧めています。

  1. 控えを取る: 作業の前にサイトのバックアップを取ります
  2. 1つずつ止める: プラグインを1つ停止し、同じページを同じ方法で測ります
  3. 戻す: 結果を控えたら、必要なプラグインは有効に戻します

影響が大きいプラグインが見つかったら、そのプラグインの説明を読み、サポートの場で相談するか、似た機能のほかのプラグインを探します。使っていないプラグインは、停止するだけでなく削除します。バックアップの取り方や、使わないプラグインを消す理由は、WordPressのセキュリティ対策の基本で紹介しています。

4. キャッシュのしくみを確かめる

キャッシュは、一度作ったページを保存しておき、次からはそれを返すしくみです。WordPressの資料では、キャッシュのプラグインが記事やページを静的なファイルとして保存し、それを返すことでサーバーの処理を減らすと説明しています。

確かめるのは、次の点です。

  • キャッシュのしくみが動いているか: サーバーの側で用意されていることもあります。契約しているサーバーの案内を確かめます
  • 重ねて使っていないか: サーバーの機能とプラグインで、同じ役目のキャッシュを重ねていないか
  • 更新が表示に出るか: 記事を直したのに古いまま表示されるときは、保存されたページを消す方法を確かめます

なお、WordPressの資料では、内容が頻繁に変わるページが多いと、キャッシュの設定は複雑になることがあるとしています。

5. サーバーの性能と版を確かめる

画像・プラグイン・キャッシュを確かめても遅いときは、サーバーを見ます。WordPressの資料では、サーバーのCPUの数や速さ、メモリ、ディスクなどの性能が、表示の速さに大きく影響するとしています。また、ホスティング会社は一般に、高い料金でより高い性能を提供するとしています。

  • PHPの版: サイトヘルスに、新しい版のPHPを勧める項目が出ていないか。WordPressの資料では、新しい版のPHPは性能を考えて作られていると説明しています
  • 契約の上限: 共用のサーバーでは、契約しているプランの上限に当たっていないか
  • ほかのサイト: 同じ契約でほかのサイトも動かしていて、処理が重くなっていないか

PHPの版を上げるときやプランを変えるときは、変える前にバックアップを取り、変えた後にページの表示を確かめます。サーバーを選び直すときの比べ方は、初心者のレンタルサーバーの選び方で紹介しています。

サーバーを替えるかどうかの判断

迷ったときは、「サイトの中で直せる原因を、確かめ終えたか」で決めます。画像・プラグイン・キャッシュを確かめずにサーバーを替えると、原因がサイトの中にあった場合、替えた後も遅いままのことがあります。

確かめ終えても遅く、サイトヘルスやサーバーの案内で性能の上限に当たっていると分かったときは、プランの変更やサーバーの移転を考えます。

つまずきやすいところ

  • 測らずに変える: 速くなったかが分かりません。変える前と後で、同じページを同じ方法で測ります
  • 一度に全部変える: どれが効いたかが分かりません。1つずつ変えて測ります
  • バックアップを取らずにプラグインを止める: 表示が崩れたときに戻せません。作業の前に取ります
  • キャッシュで古い表示が残る: 直した内容が出ないときは、保存されたページを消します
  • 最初にサーバーを替える: サイトの中に原因があると、替えても遅いままです

まとめ

  • 最初に、遅いページを決まった方法で測り、結果を控えます
  • 画像・プラグイン・キャッシュ・サーバーの順に、1つずつ確かめます
  • 設定を変える前にバックアップを取り、変えた後に同じ方法で測り直します
  • サイトの中の原因を確かめ終えてから、サーバーを替えるかを考えます