WordPressのPHPのバージョンを上げる前に確かめること|互換性・控え・戻し方
WordPressのPHPのバージョンを上げる前に確かめることを、今の版の確認・対応表・控え・更新・互換性・切り替え後の確認の順に解説します。WordPressとPHPの公式の資料をもとに、うまくいかないときの戻し方も紹介します。
本記事はプロモーションを含みます。紹介する情報は、実際の成果や効果を保証するものではありません。
目次
この記事でわかること
- WordPressのPHPのバージョンを上げる理由
- 上げる前に確かめる順番(今の版・対応表・控え・更新・互換性)
- サーバーの側で切り替えた後に確かめること
- うまくいかないときの戻し方
WordPressの管理画面に「PHPの更新が必要です」といった表示が出て、PHPのバージョンを上げるべきか迷う人は多いはずです。上げればサイトは速く安全になりやすい一方で、テーマやプラグインが動かなくなることもあります。この記事では、上げる前に確かめることと、戻し方を順に紹介します。
ここで扱う内容は、WordPress.orgとPHPの公式のページで確かめたものです。版の数字は2026年10月21日の時点のもので、変わることがあります。特定のプラグインやサーバー会社は勧めず、各社の管理画面の操作は書きません。
先に結論: 戻せる準備をしてから、サーバーの側で切り替える
先に結論を書くと、今の版と対応表を確かめ、戻せる控えを取り、本体・テーマ・プラグインを更新してから、サーバーの側でPHPを切り替え、表示と管理画面を確かめます。 不具合が出たら、まずPHPの版を元に戻します。
| 順番 | 確かめること |
|---|---|
| 1. 今の版 | サイトヘルス |
| 2. 対応表 | 本体と版 |
| 3. 控え | 戻せる準備 |
| 4. 更新 | 本体と拡張 |
| 5. 互換性 | テーマ等 |
| 6. 切り替え | サーバー側 |
| 7. 確認 | 表示と管理 |
PHPのバージョンを上げる理由
WordPressの資料では、PHPをWordPressが作られているプログラミング言語の1つとし、WordPressやテーマ・プラグインと同じように、PHPを新しく保つことも大切だとしています。理由として、次の2つを挙げています。
- 速さ: PHPは新しい版ごとに効率がよくなるため、サイトが速くなることがある
- 安全: 古い版のPHPには新しい安全の機能が無く、上げることが欠かせない
PHPの公式のページでは、PHPの各版は、最初の安定版から2年間は全面的に保守され、その後の2年間は重大なセキュリティの問題だけが直されるとしています。4年を過ぎると保守が終わります。古い版を使い続けると、見つかった問題が直されないままになります。
1. 今のPHPのバージョンを確かめる
WordPressの資料では、管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」を開き、「情報」タブで「サーバー」の項目を広げると、PHPのバージョンが見られるとしています。ダッシュボードやサイトヘルスに、「PHPの更新が必要です」「PHPの更新を推奨します」といった表示が出ることもあります。
2026年10月21日に確かめたWordPressの動作環境のページでは、PHP 8.3以上を勧めています。また、古いPHP 7.4以上でも動くものの、それらの版は公式の保守が終わっていて、安全上の弱点にさらされるおそれがあるとしています。
2. WordPressの本体が対応しているかを対応表で確かめる
WordPressの開発者向けの資料には、WordPressの版ごとに、テストされ対応しているPHPの版をまとめた表があります。上げたいPHPの版に、今のWordPressの版が対応しているかを確かめます。本体が古いと、新しいPHPに対応していないことがあります。
3. 戻せる控えを取る
WordPressの資料では、PHPの版を上げる前に、サイトのバックアップを取ることを挙げています。何か問題が起きたときに、今の状態に戻せるからです。
ただし、WordPressの資料では、バックアップから戻すときには、サーバー会社にPHPの版を今の版へ戻してもらう必要もあるとしています。そこで、次のことも書き留めておきます。
- 今のPHPのバージョン: 1で確かめた版
- 切り替えの場所: 契約しているサーバー会社の案内で、PHPの版をどこで変えるか
- 戻す方法: 自分で戻せるか、問い合わせが必要か
バックアップの考え方は、WordPressのセキュリティ対策の基本でも紹介しています。
4. 本体・テーマ・プラグインを先に更新する
WordPressの資料では、管理画面の「ダッシュボード」→「更新」で、WordPress・テーマ・プラグインをすべて更新し、そのあとサイトが期待どおりに動くかを確かめるとしています。新しいPHPへの対応は、新しい版のテーマやプラグインで入っていることが多いため、先に更新しておきます。
5. テーマとプラグインの互換性を確かめる
WordPressの資料では、WordPressの本体はPHP 7.4までさかのぼって動くものの、テーマやプラグインが新しい版で動くかは分からないとしています。そこで、使っているテーマとプラグインを確かめます。
- 配布元の案内: テーマやプラグインの説明に、対応しているPHPの版が書かれていないか
- 互換性を調べる道具: WordPressの資料では、PHPの互換性を調べるプラグインを紹介していますが、完全ではなく、見落としや誤った指摘があるともしています
- 問題が見つかったら: WordPressの資料では、テーマやプラグインの作者に調べてもらうよう連絡し、対応がなければ、似た機能のほかのテーマやプラグインを探すとしています
6. サーバーの側でPHPを切り替える
PHPはサーバーに入っているため、WordPressの管理画面からは変えません。WordPressの資料では、使えるPHPの版はサーバー会社が決めていて、多くの会社では自分で変えられるとしています。また、具体的な変え方は、サーバー会社によって違うとしています。
契約しているサーバー会社の案内に従って切り替えます。自分で変える場所が無いときは、サーバー会社に問い合わせます。
7. 切り替えた後に確かめること
切り替えたら、すぐに次のことを確かめます。
- 表示: トップページ・記事・固定ページが、いつもどおり表示されるか
- 管理画面: ログインでき、記事の編集や保存ができるか
- よく使う機能: お問い合わせのフォームなど、プラグインで動かしている機能が動くか
- サイトヘルス: PHPのバージョンが上げた版になっているか、新しい警告が出ていないか
うまくいかないときの戻し方
WordPressの資料では、この段階で問題が起きたら、PHPの版を自分で戻すか、サーバー会社や専門の開発者に相談するとしています。さらに、バックアップから戻す必要があるときは、サーバー会社に前のPHPの版に戻してもらい、そのうえでバックアップから戻すとしています。
つまり、最初にPHPの版を戻し、それでも直らないときにバックアップから戻す順番です。3で書き留めた「今の版」と「戻す方法」が、ここで役に立ちます。
自分で進めるか、相談するかの判断
迷ったときは、「使っているテーマとプラグインの対応を、自分で確かめられるか」で決めます。配布元の案内で対応が確かめられ、サーバー会社の案内でPHPを自分で切り替えたり戻したりできるなら、この記事の順番で自分で進められます。
作者が分からないテーマや、長く更新されていないプラグインを使っているとき、お店の予約や決済など止まると困る機能があるときは、上げる前に、サイトを作った人やサーバー会社のサポートに相談します。表示の速さの面から確かめる順番は、WordPressの表示が遅いときに確かめることで紹介しています。
つまずきやすいところ
- 控えを取らずに上げる: 不具合が出たときに戻せません。上げる前にバックアップを取り、今の版を書き留めます
- 本体やプラグインが古いまま上げる: 新しいPHPに対応していない古い版のままだと、動かないことがあります。先に更新します
- 一度に何段も上げる: 対応表とテーマ・プラグインの対応を確かめてから、上げる版を決めます
- 切り替えた後に確かめない: 表示だけでなく、管理画面とよく使う機能も確かめます
- 戻す順番を間違える: まずPHPの版を戻し、それでも直らないときにバックアップから戻します
まとめ
- PHPを新しく保つと、サイトが速く安全になりやすくなります
- 上げる前に、今の版・対応表・テーマとプラグインの対応を確かめます
- 戻せる控えを取り、本体・テーマ・プラグインを先に更新してから、サーバーの側で切り替えます
- 不具合が出たら、まずPHPの版を戻し、必要ならバックアップから戻します
サーバーを選び直すときの比べ方は、初心者のレンタルサーバーの選び方で紹介しています。
よくある質問
WordPressのPHPのバージョンは、どこで確かめますか?
管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」を開き、「情報」タブの「サーバー」の項目にあるPHPのバージョンで確かめます。WordPressの資料で紹介されている確かめ方です。
PHPのバージョンは、どこで変えますか?
PHPはサーバーに入っているため、変え方は契約しているサーバー会社によって違います。WordPressの資料では、使えるPHPのバージョンはサーバー会社が決めていて、多くの会社では自分で変えられるとしています。
PHPのバージョンを上げると、サイトが動かなくなることはありますか?
WordPressの資料では、問題が起きないとは保証できないとしています。本体は対応していても、テーマやプラグインが新しい版で動くかは、使っているものごとに確かめる必要があります。
上げた後に不具合が出たら、どうすればよいですか?
まず、PHPのバージョンを元に戻します。WordPressの資料では、自分で戻すか、サーバー会社に前の版に戻してもらい、そのうえで必要ならバックアップから戻すとしています。
WordPressは、どのPHPのバージョンを勧めていますか?
2026年10月21日に確かめたWordPressの動作環境のページでは、PHP 8.3以上を勧めています。勧める版は変わるため、上げる前に公式のページで確かめます。