この記事でわかること

  • 独自ドメインを取った後に、ときどき確かめておくこと
  • 有効期限を過ぎたときに起きること(公式の決まり)
  • 別の事業者へ移管するときの条件と手順
  • 移管の前に確かめる順番

先に結論を書くと、移管を考え始めたら、最初に有効期限と登録した日を確かめると、手続きの途中で困ることを減らせます。移管には日数がかかり、登録してすぐの時期は移管できないことがあるためです。

ドメインを取るときの名前や末尾の選び方は独自ドメインの選び方で紹介しています。この記事は、取った後の更新と移管を扱います。

取った後に確かめる5つのこと

ドメインを取った後は、年に一度くらい、次の5つを確かめておきます。

確かめること 見る所
有効期限 管理画面
更新の料金 料金の表
自動更新 契約の設定
連絡先メール 登録情報
移管の条件 移管の案内

有効期限

管理画面で、いつまで使えるかを見ます。いくつかのドメインを持っている場合は、期限を一覧にしておくと、更新の時期が重なっても気づけます。

更新の料金

取ったときの料金ではなく、次の更新でいくらかかるかを、料金の表で見ます。同じ事業者でも、末尾によって料金が違います。

自動更新

自動更新が有効になっているか、支払いに使うカードの期限が切れていないかを確かめます。自動更新を止めている場合は、期限の前に自分で更新する予定を書いておきます。

連絡先メール

更新の知らせは、登録した連絡先のメールに届きます。そのアドレスを今も読んでいるかを確かめます。

移管の条件

いつか別の事業者へ移す可能性がある場合は、移管の料金と、認証コードの受け取り方を、今の事業者の案内で見ておきます。

有効期限を過ぎると何が起きるか

更新しないまま期限を過ぎたときの流れは、公式の決まりで決められています(どれも2026年10月19日に公式のページで確認)。

  • .comなど(ICANNの決まり): 事業者は、期限のおよそ1か月前と1週間前に更新の知らせを送り、期限を過ぎてから5日以内にもう一度知らせを送ります。期限を過ぎた後、削除されるまでの間に、DNSの設定が止められる期間があります(少なくとも8日間。それより早く削除される場合は削除まで)。削除された後も30日間は、元の登録者が登録を戻せます
  • 汎用JPドメイン名(JPRSの説明): 有効期限は登録した日の1年後の月末で、それまでに廃止されなければ1年間自動で更新されます。廃止の申請がされると、その月の末が期限になり、翌日から1か月は廃止された状態になります。その月の1日から20日までに登録を戻す申請がなければ削除され、同じ文字列をほかの人も登録できるようになります

DNSの設定が止まると、サイトもメールも届かなくなります。期限を過ぎたことに気づいたら、すぐに登録している事業者へ連絡します。更新の料金を払わなかったときの扱いは、事業者の規約で確かめます。

移管とは何か

移管は、ドメインを登録している事業者を、別の事業者へ変えることです。ドメインの名前は変わらず、管理する所と、料金を払う先が変わります。JPドメイン名では「指定事業者の変更」と呼ばれます。

移管には、いま登録している事業者(移管元)が発行する認証コードを使います。公式の決まりは次のとおりです(どれも2026年10月19日に公式のページで確認)。

  • .comなど(ICANNの決まり): 自分で認証コードを発行できる画面が無い場合、事業者は申し出から5日以内に認証コードを渡します。登録してから60日以内や、前の移管から60日以内の申し込みは、事業者が断ってよいことになっています。移管が終わると、登録期間が1年延びます
  • JPドメイン名(JPRSの説明): 認証コードの有効期限は、生成された日の翌日を1日目として35日後の23時59分59秒までです。期限を過ぎたら、移管元へ確かめるところからやり直します。手続きには数日かかることがあります

どちらも、移管を止めるためのロックが設定されている場合は、先に解除します。

移管するかどうかの判断

移管は、手間と日数がかかる手続きです。始める前に、次の3つで判断します。

  • 移管の目的がはっきりしているか: 更新の料金をそろえたい、ドメインの管理を1か所にまとめたい、など。目的が「サーバーを変えたい」だけなら、移管しなくてよいことがあります(下の「サーバーの引っ越しとは分けて進める」)
  • 今すぐでなくてよいか: 登録してから60日以内なら、待ってから始めます。期限が近い場合は、移管の手続きに日数がかかることも考えて、日程を決めます
  • 移した後の費用が分かっているか: 移管の料金と、その次の更新の料金を、移管先の案内で見てから決めます

移管の前に確かめる順番

移管を決めたら、次の順に進めます。

  1. 有効期限と登録した日を見る: 期限が近すぎないか、登録や前の移管から60日たっているかを確かめます
  2. DNSの設定を書き写す: いまのDNSの設定(サーバーの向け先・メールの設定)を、画面のとおりに書き残します
  3. ロックを解除して認証コードを受け取る: 移管元の管理画面か問い合わせで行います
  4. 移管先に申し込む: 認証コードを入力し、移管先の案内に沿って料金を払います
  5. 移管元の確認に答える: 確認のメールが来た場合は、内容を読んでから答えます
  6. 移管の後に確かめる: 有効期限・自動更新・DNSの設定が、移管先で正しく見えるかを確かめます

DNSの設定を移管元のサービスで使っている場合、移管すると、その設定が引き継がれないことがあります。移管の前に書き写しておけば、移管先で同じ設定を作り直せます。 自前のサーバーでDNSの向け先を確かめる方法は独自ドメインとSSL証明書を自前サーバーで使うで紹介しています。

サーバーの引っ越しとは分けて進める

ドメインの移管と、サーバーの引っ越しは、別の作業です。サーバーを変えるだけなら、多くの場合、ドメインの移管はいりません。DNSの向け先を、新しいサーバーへ変えれば足ります。

両方を一度に進めると、表示が止まったときに、どちらが原因かが分かりにくくなります。先にどちらかを終えて、サイトとメールを確かめてから次に進むと安全です。レンタルサーバーの選び方はレンタルサーバーの選び方、WordPressのサイトの始め方はWordPressブログの始め方で紹介しています。

つまずきやすいところ

  • 連絡先が使っていないメールのまま: 更新の知らせも、移管の確認も届きません
  • 認証コードの期限が切れる: 受け取ったら、間を空けずに申し込みます
  • 期限の直前に移管を始める: 手続きに日数がかかるため、余裕を持って始めます
  • DNSの設定を書き残さない: 移管の後に、サイトやメールが止まることがあります
  • 取ってすぐに移管しようとする: 登録から60日以内は断られることがあります

まとめ

  • 取った後は、有効期限・更新の料金・自動更新・連絡先・移管の条件を確かめます
  • 期限を過ぎるとDNSの設定が止まり、サイトもメールも届かなくなります
  • 移管には認証コードを使い、ロックを解除してから申し込みます
  • 移管の前にDNSの設定を書き写し、移管の後に期限と設定を確かめます
  • サーバーの引っ越しとは分けて、1つずつ進めます