この記事でわかること

  • 記事ごとに同じ文を貼り付ける代わりに使える、同期パターン(旧・再利用ブロック)の仕組み
  • 同期パターンの作り方と、記事に入れる3つの方法
  • 一か所直すと、使っているすべての記事に反映されること
  • 1つの記事だけ変えたいときの「解除」と、消すときの注意

ブログの記事の最後に、問い合わせ先や営業時間、SNSの案内など、毎回同じ文を入れている人は多いと思います。記事ごとに貼り付けていると、内容が変わったときに、全部の記事を開いて直すことになります。この記事では、WordPressのブロックエディターにある同期パターンを使って、同じ部分を一か所で管理する方法をまとめます。

材料は、WordPress.orgの公式の資料「Synced Patterns (Reusable blocks)」で、2026年10月26日に原文を読みました。画面に出る日本語の名前は、WordPressの公式の日本語の翻訳で確かめています。WordPressを動かして試したわけではないため、使っている版やテーマによっては、画面の見た目や表記が違う場合があります。

先に結論: 何度も使う部分は同期パターンにし、直すのは一か所にする

先に結論を書くと、記事ごとに同じ内容を入れている部分は、「同期」をオンにしてパターンにしておき、内容が変わったら一か所だけ直します。 やりたいことごとの操作を、表にまとめました。

やりたいこと 操作
作る 同期をオンにして作成
記事に入れる インサーターか /
全部まとめて直す どこか1か所を直す
この記事だけ変える 解除
消す パターンの管理で削除

同期パターンとは(旧・再利用ブロック)

同期パターンは、ブロックパターンのうち「同期」をオンにしたものです。公式の資料によると、同期パターンを直すと、それを使っているすべての場所が更新されます。WordPress 6.3で再利用ブロックの名前がパターンに変わり、同期パターンは再利用ブロックとまったく同じように動くとしています。以前の解説で「再利用ブロック」と書かれているものは、今の同期パターンのことです。

資料では、記事の最後にいつも同じ文を入れている段落の例が挙げられています。問い合わせ先から営業時間、SNSのアカウントまで、毎回同じ内容を段落に入れる手間を省くために、同期パターンにできるとしています。

手順: 同期パターンを作る

公式の資料の手順を、日本語の画面の名前に置き換えると、次のとおりです。

  1. 同期パターンにしたいブロックを選びます(いくつかまとめて選んでもかまいません)
  2. 点が3つ並んだメニュー(追加の設定を開くメニュー)を開きます
  3. 「パターンを作成」を選びます
  4. パターンの名前を入れます
  5. 「同期」をオンにします
  6. 作成のボタンを押して確定します

作った同期パターンは、ブロックを追加する画面(ブロックインサーター)の同期パターンの中から探せます。名前は、あとで探しやすいように「記事の最後の問い合わせ先」のように中身が分かるものにしておくと迷いません。

記事に同期パターンを入れる3つの方法

作った同期パターンは、好きな所で使えます。公式の資料では、入れ方として次の3つを挙げています。

  • ブロックインサーターを開き、同期パターンの一覧から選ぶ
  • ブロックを追加するボタンを押し、同期パターンの名前で検索する
  • 「/」に続けて同期パターンの名前を入力する

同期パターンは、投稿にも固定ページにも入れられます。投稿と固定ページの使い分けは、WordPressの投稿と固定ページの違いと使い分けで紹介しています。

一か所直すと、使っているすべての記事に反映される

同期パターンを直す方法は2つあります。1つは、記事に入れた同期パターンをその場で直す方法です。この場合、記事を保存するときに、同期パターンも保存の対象として表示されます。もう1つは、点が3つ並んだメニューから「パターンの管理」を開き、専用の画面で直す方法です。

どちらの方法でも、同期パターンを直すと、同じ同期パターンを使っているすべての場所に変更が反映されます。1つの記事の中で直したつもりでも、ほかの記事の同じ部分も変わることを覚えておきます。

この記事だけ変えたいときは「解除」する

ある記事でだけ内容を変えたいときは、その記事に入れた同期パターンを「解除」します(資料では、以前は Convert to Regular Block と呼ばれていた操作だとしています)。解除すると、その記事の中ではふつうのブロックに戻り、同期が切れます。資料の動画の説明でも、真ん中の同期パターンを解除すると同期が失われ、リスト表示で見るとふつうのブロックに戻っているとしています。

ただし、同期パターンがロックされているときは、解除の操作は使えないとしています。

自分で直すか、相談するかの判断

判断の目安は、「その部分を、どの記事でも同じ内容にしておきたいか」です。問い合わせ先や営業時間のように、全部の記事でそろっていてほしいものは同期パターンに向いています。逆に、記事ごとに少しずつ書き換える部分は、同期パターンにすると、1か所の修正がほかの記事にも広がってしまいます。

ほかの人と一緒にサイトを運営している場合は、同期パターンを直したり消したりする前に、どの記事で使っているかと、誰が管理するかを話し合っておくと安心です。サイト全体の作りに関わる部分で、どこを直せばよいか分からないときは、サイトを作った人に相談します。

つまずきやすいところ

  • 「同期」をオンにしないで作る: 画面の表示では「非同期」のパターンになり、一か所直しても、ほかの記事には反映されません。全部まとめて直したいときは、作るときに「同期」をオンにします
  • 1つの記事だけ直したつもりが、全部変わる: 記事の中の同期パターンを直すと、使っているすべての記事に反映されます。その記事だけ変えたいときは、先に「解除」します
  • 消すと、使っていたすべての記事から消える: 公式の資料では、同期パターンを消すと、使っていたすべての場所に反映され、あった所にはそのことを知らせる表示が出るとしています。消す前に、使っている記事を確かめます
  • ロックされていて解除できない: 同期パターンがロックされていると、解除の操作は出てきません
  • 直した後に、前の内容に戻したくなった: 記事の本文を前の状態に戻す方法は、WordPressのリビジョンで記事を前の状態に戻す方法にまとめています。同期パターンの中身は、使っている記事すべてに関わるため、戻す前に影響する記事を確かめます
  • 記事の分類と混同する: 同期パターンは記事の中の部品を使い回す仕組みで、記事の分け方とは別のものです。記事の分け方は、WordPressのカテゴリーとタグの違いと使い分けで紹介しています

まとめ

  • 記事ごとに同じ内容を入れている部分は、「同期」をオンにしてパターンにしておくと、一か所直すだけで使っているすべての場所に反映されます
  • 同期パターンは、WordPress 6.3で名前が変わった再利用ブロックと同じものです
  • 1つの記事だけ変えたいときは「解除」し、消すときは使っている記事への影響を先に確かめます
  • 画面の表記は版やテーマで違う場合があるため、操作の前に自分の画面の名前を確かめます