この記事でわかること

  • WordPressのエクスポートで、記事や固定ページなどを1つのファイルにする手順
  • 別のサイトのインポートで、そのファイルを取り込む手順
  • 書き出しのファイルに入るものと、入らないもの
  • 大きなファイル・取り込みの失敗・インポーターの注意

ブログを別のWordPressのサイトへ移したいとき、記事を1本ずつ写していませんか。WordPressには、記事などの中身を1つのファイルに書き出す機能と、そのファイルを別のサイトに取り込む機能があります。この記事では、その2つの使い方と、移す前に知っておきたい注意をまとめます。

もとにしたのは、WordPress.orgの公式の資料(エクスポートの画面、インポートの画面、中身の取り込み、WordPress Importerの配布ページ)で、2026年11月1日に原文を読みました。手元にWordPressの試し用の環境がないため、画面での操作は試していません。画面のボタンの名前は、働きで説明します。

先に結論: エクスポートで1つのファイルにし、移す先のインポートで取り込む

元のサイトのエクスポートで中身をXMLのファイルに書き出し、移す先のサイトのインポートでそのファイルを取り込みます。 ただし、書き出せるのは記事などの中身だけです。

種類 書き出しのファイル
投稿・固定ページ・カスタム投稿 入る
コメント・カスタムフィールド 入る
カテゴリー・タグ・ナビゲーションメニュー 入る
テーマ・プラグイン・サイトの設定 資料の一覧にない

エクスポートで書き出せるもの

資料では、エクスポートで書き出せるデータとして、投稿・固定ページ・カスタム投稿・コメント・カスタムフィールド・カテゴリー・タグ・カスタムタクソノミー・ユーザーを挙げています。別のサーバーへ移るときや、サイトのデータの控えがほしいときに使う機能です。

書き出したファイルはXMLの形式で、WordPress eXtended RSS(WXR)と呼ばれます。すべての中身を選ぶと、投稿・固定ページ・コメント・カスタムフィールド・ターム・ナビゲーションメニュー・カスタム投稿が入ります。

一方で、テーマ・プラグインそのもの・画像などのファイル・サイトの設定は、資料の一覧に入っていません。移す先のサイトでは、テーマやプラグインを別に用意します。

手順1: 元のサイトでエクスポートする

  1. エクスポートの画面を開く: 管理画面のメニューのツールから、エクスポートの画面を開きます
  2. 書き出す範囲を選ぶ: すべての中身か、投稿だけ・固定ページだけなどを選びます。投稿を選ぶと、カテゴリー・投稿者・日付の範囲・状態で絞り込めます
  3. ファイルをダウンロードする: エクスポートのファイルをダウンロードするボタンを押すと、XMLのファイルが作られ、自分のパソコンに保存するよう求められます

手順2: 移す先のサイトでインポートする

  1. インポートの画面を開く: 移す先のサイトの管理画面で、ツールのメニューからインポートの画面を開きます
  2. WordPressのインポーターを入れる: 一覧のWordPressの項目で、まだ入れていなければ、インストールのボタンを押します
  3. インポーターを動かす: インポーターを実行するリンクを押します
  4. ファイルを選んで送る: 元のサイトで書き出したWXRのファイルを選び、アップロードして取り込むボタンを押します
  5. 投稿者を当てる: ファイルの中の投稿者ごとに、移す先のサイトの今いるユーザーに当てるか、新しいユーザーを作るかを選びます
  6. 添付ファイルも取り込むか決める: 添付ファイルをダウンロードして取り込むオプションを選ぶと、添付ファイルも取り込めます

資料によると、この後、ファイルの中の投稿・コメント・カテゴリーが、移す先のサイトに取り込まれます。

取り込む前に知っておく注意

  • ファイルが大きいと、メモリが足りなくなる: 資料では、取り込むファイルが大きすぎると、サーバーのメモリが足りなくなることがあるとしています。そのときは、PHPの設定で使えるメモリを増やすか、サーバー会社に頼むか、ファイルをいくつかに分けて1つずつ取り込みます
  • 失敗した後にやり直すと、同じ記事が重なる: 取り込みが失敗しても、一部の中身は作られていることがあります。原因を直してやり直すと、データが重なることがあるため、先にサイトを見直し、要らない記録を消します
  • インポーターの配布ページの注意: 2026年11月1日の時点で、WordPress Importerの配布ページには、最新の3つの大きな版のWordPressでは試されていないという注意が出ています。新しい版で使うと、うまく動かないことがあるとも書かれています

自分で進めるか、相談するかの判断

目安は、「移すのが記事などの中身だけで、移す先のサイトが用意できているか」です。記事の数が多くなく、テーマやプラグインを移す先で入れ直せるなら、この記事の手順で進められます。

記事の数が多くて取り込みが止まる、ドメインやサーバーごと移したい、という場合は、使っているサーバー会社に相談します。資料でも、共用のサーバーでは、取り込みのいちばん安全な進め方をサーバー会社のサポートに相談するのがよいとしています。取り込みの前には、移す先のサイトの控え(バックアップ)も取っておきます。

つまずきやすいところ

まとめ

  • エクスポートで、記事や固定ページなどをWXRという1つのファイルに書き出します
  • 移す先のサイトでWordPressのインポーターを入れ、そのファイルを取り込みます
  • テーマ・プラグイン・画像のファイル・設定は、書き出しのファイルの一覧にありません
  • 大きなファイルは分けて取り込み、失敗の後は重なった記事を消してからやり直します