20代未経験者向けIT転職サービス比較
20代・IT未経験から転職を考える人向けに、転職支援サービスの比較のポイントと選び方、注意点を整理して解説します。
目次
この記事でわかること
20代・未経験からIT業界への転職を考えている人向けに、IT転職を考える際に押さえておきたいポイント、ITエンジニアの職種の違い、転職支援サービスの種類と選び方、転職活動前に準備しておきたいことを整理します。特定のサービスを一位としておすすめする記事ではなく、自分の条件に合うサービスを選ぶための比較情報として構成しています。
20代未経験からIT転職を考える前に
「20代・未経験」とひとくくりにされることが多いですが、実際には第二新卒か、正社員経験があるかないか、文系か理系か、独学やスクールでのIT学習経験があるか、完全に未経験か、希望する職種、住んでいる地域など、条件は人によって大きく異なります。同じ「20代未経験」でも、利用できるサービスや紹介される求人の内容は一律ではないため、「20代なら誰でも同じ条件で利用できる」というものではない、という前提で情報を見ていくことが大切です。
たとえば、正社員経験がある第二新卒と、社会人経験がない完全未経験とでは、応募できる求人の範囲や、転職サービスが求める準備の程度が異なることがあります。自分の状況を整理したうえで、各サービスの対象条件と照らし合わせることが、この後の比較を読み進めるうえでも役立ちます。
ITエンジニアの仕事は1種類ではない
「ITエンジニア」という言葉だけで求人を探すと、実際にどんな仕事をするのかが分かりにくくなります。代表的な職種には、次のようなものがあります。
- 開発エンジニア: Webサービスや業務システムなどのソフトウェアを開発する仕事
- インフラエンジニア: サーバー・ネットワークなど、システムの基盤を構築・運用する仕事
- 社内SE: 自社の情報システムの企画・導入・保守を担当する仕事
- Webエンジニア: Webサイト・Webサービスのフロントエンド/バックエンド開発を担当する仕事
- データ/AI関連: データ分析や機械学習・生成AIを扱う仕事(未経験から目指す場合の考え方は未経験からAIエンジニア・AI人材になるにはで詳しく解説しています)
- ITサポート・ヘルプデスク: 社内外からの問い合わせ対応やシステムの運用サポートを行う仕事
同じ「Webエンジニア」という肩書きでも、担当する範囲(フロントエンドのみか、バックエンドやインフラまで含むか等)は企業によって異なります。職種によって、求められるスキルや未経験可求人の条件も異なります。応募する前に、自分が目指す職種がどれに近いのかを確認しておくと、求人票や転職サービスの説明も理解しやすくなります。
転職サービスを選ぶポイント
転職支援サービスにはいくつかのタイプがあります。
タイプ1: 転職エージェント型
担当者が求人紹介や面接日程の調整をしてくれるタイプです。自分で求人を探す手間を減らせますが、紹介される求人の幅は担当者やサービスによって差があります。
タイプ2: 学習と転職支援が一体になったサービス
未経験者向けに研修や学習サポートを行ったうえで、転職先を紹介するタイプのサービスです。学習期間が設けられている分、準備に一定の時間がかかることがあります。
タイプ3: スクールで学んでから自分で転職活動する
先にスクールなどで学習し、その後は自分で転職活動を進める方法です。学習と転職活動を分けて考えられる一方、転職活動そのもののサポートは別途必要になります。
同じ「転職エージェント」という括りでも、未経験者の支援に力を入れているサービスと、経験者向けの求人が中心のサービスがあります。次の章で、実際のサービスを例に比較します。
20代未経験者が検討できるIT転職サービス比較
ここでは、IT/Web業界に関わる転職エージェントの例として、ユニゾンキャリアとレバテックキャリアを取り上げます。どちらが優れているというものではなく、対象者や得意分野が異なる例として紹介します。掲載しているサービス以外にも選択肢はあるため、他のサービスも含めて比較することをおすすめします。
| サービス | 主な対象 | IT未経験 | 特徴 | 確認しておきたい点 |
|---|---|---|---|---|
| ユニゾンキャリア転職 | IT/Web/ゲーム業界への転職を目指す人 | 未経験者の支援あり(経験者も対象) | 未経験からの転職事例・経験者のキャリアアップ相談の両方に対応。利用は無料 | 対応エリア・年齢・学歴などの条件は公式サイトで確認 |
| レバテックキャリア | ITエンジニア・クリエイター | 主に経験者向け(未経験者への対応は限定的) | 経験者向けの求人が中心。未経験でもスキルや熱意によっては相談可能だが、希望に沿う求人が紹介されない場合もある | 未経験の場合、自分の状況で求人紹介を受けられるか事前に確認 |
各サービスの特徴
ユニゾンキャリア転職
IT/Web/ゲーム業界に関わる転職エージェントです。公式サイトには、未経験からITエンジニアに転職した事例と、経験者がキャリアアップ先を探す事例の両方が紹介されており、未経験者・経験者のどちらも対象としています。求人紹介・書類添削・面接対策・年収交渉・入社後のフォローまでを無料でサポートするとされています。なお、「ユニゾンキャリア転職」(転職向け)と「ユニゾンキャリア就活」(新卒・既卒向けの就活支援)は別サービスとして提供されているため、転職活動として利用する場合は転職向けのサービスであることを確認してください。対応エリア・年齢・学歴などの詳しい条件は、2026年9月22日時点の公式サイトでは明記が確認できなかったため、公式サイトで最新の条件を確認してください。
なお、公式サイトには実際の転職成功者のインタビューも掲載されていますが、これは個別の事例であり、同じ結果が誰にでも当てはまるとは限りません。
レバテックキャリア
ITエンジニア・クリエイター(デザイナー)向けの転職エージェントです。公式サイトの案内では「サービスの中心は経験者向け」とされており、未経験の場合はスキルや資格、IT業界への熱意などによって相談を受け付けているものの、登録時点で希望に沿う求人がない場合は紹介を受けられないこともある、とされています。そのため、完全に未経験の場合は、他の未経験者向けサービスと合わせて検討したほうがよいケースもあります。利用は無料で、求人紹介・書類添削・面接対策・年収交渉などのサポートが提供されます。クリエイター(Webデザイナー)としての就業を目指す場合は、応募前にどのようなスキル・ポートフォリオが求められるかを把握しておくと安心です。詳しくは未経験からWebデザイナーになるには?必要なスキル・勉強方法・スクールの選び方で解説しています。
経験者向けサービスとの違い
レバテックキャリアのように、もともと経験者向けに設計されているサービスもあります。未経験の状態でこうしたサービスに登録しても、紹介される求人が少なかったり、相談のみの対応になったりすることがあります。「未経験者向け」と明記されているかどうか、公式サイトの説明を確認したうえで登録するかどうかを判断することをおすすめします。
サービス選びの考え方
「どのサービスが一番か」ではなく、「自分の条件と合っているか」を確認することが、転職サービスを選ぶうえでの基本的な考え方です。たとえば、次のような点を確認しておくと、比較しやすくなります。
- 未経験者を対象としているか
- 希望する職種を扱っているか
- 年齢条件があるか
- 対応地域(オンライン対応の有無を含む)
- 求人紹介だけでなく、書類添削・面接対策も受けられるか
- 学習支援があるか
- 現在の自分の経験(職歴・学習状況)に合っているか
同じ「転職エージェント」でも、これらの条件はサービスによって異なります。公式サイトの説明を確認しながら、自分の状況に当てはまるかどうかを一つずつ確認していくことをおすすめします。
複数サービスを比較するときの注意
複数の転職サービスを比較・併用する方法もあります。サービスによって紹介される求人や担当者との相性、サポート内容が異なるため、比較することでより自分に合った選択肢が見つかることもあります。一方で、利用するサービスが増えるほど、連絡・面談・応募の管理も増えます。「最低○社登録すべき」といった決まった数はなく、自分が無理なく対応できる範囲で検討することが大切です。
また、同じ求人に複数のサービス経由で重複して応募してしまうと、企業側での選考管理が煩雑になることがあります。複数サービスを併用する場合は、どの求人にどのサービス経由で応募したかを、自分でも記録しておくと混乱を避けやすくなります。
転職活動前に準備しておきたいこと
- 希望する職種を決める(前述のITエンジニアの職種の違いを参考にしてください)
- 気になる職種の求人票を実際に読んでみる
- 基礎的な学習(Pythonなどのプログラミング、Git、SQL、Web/APIの基礎など。学び方はPythonを学ぶ方法:独学・スクール・AIツールの選び方で解説しています)
- 簡単なポートフォリオを用意する
- これまでの職務経歴を棚卸しし、前職の経験がIT職種でどう活かせそうかを整理する
これらはすべてが必須というわけではなく、目指す職種や利用するサービスによって必要な準備は変わります。特に職務経歴の棚卸しは、未経験であっても、これまでの仕事で培った基礎的な力(コミュニケーション・課題解決・数字の扱い等)をIT職種でどう活かせそうかを考えるきっかけになり、転職サービスとの面談で、自分の経験を説明するときの整理にも役立ちます。
AIエンジニアを目指す場合
AI関連の仕事、いわゆる「AIエンジニア」を目指す場合は、一般的なIT転職の準備に加えて、Python・API・データの扱い方・AIツールの活用方法など、AI関連の学習が必要になる場合があります。詳しくは未経験からAIエンジニア・AI人材になるにはで解説しています。
転職サービス利用時の注意点
転職サービスを利用する際は、氏名・連絡先・職務経歴などの個人情報を登録することになります。利用前に運営会社・プライバシーポリシー・利用規約を確認し、どのように情報が扱われるかを把握しておくことをおすすめします。退会方法や連絡方法についてもサービスごとに異なるため、必要に応じて事前に確認してください。
また、公式サイトに掲載されている成功事例やインタビューは、あくまで個別の事例です。「未経験でも簡単に転職できる」「○週間で転職できる」というように、すべての利用者に当てはまる結果として受け取らないよう注意してください。
面談や求人紹介の際に、十分に検討する時間がないまま選考や意思決定を急がされていると感じた場合は、いったん持ち帰って考えても問題ありません。焦らず自分のペースで判断することも大切です。
まとめ
「20代・未経験」といっても、条件は人によって異なり、同じサービスが誰にとっても最適とは限りません。今回紹介したユニゾンキャリア転職・レバテックキャリアのように、サービスによって対象者や得意分野は異なるため、対象者・サポート内容・利用条件を公式サイトで確認しながら、自分の状況に合うサービスを選ぶことが大切です。AI関連の仕事を目指す場合は、未経験からAIエンジニア・AI人材になるにはもあわせてご覧ください。
よくある質問
無料相談だけ受けても大丈夫ですか?
多くのサービスで無料相談のみの利用も可能ですが、対応範囲はサービスによって異なります。相談だけしたい場合は、申し込み前にその旨を確認しておくと安心です。
地方在住でも使えるサービスはありますか?
対象エリアを限定しているサービスと、オンラインで完結するサービスの両方があります。希望する勤務地に対応しているかどうかは、サービスごとに事前の確認が必要です。
複数のサービスに同時に登録してもよいですか?
問題ありません。ただし同じ求人に複数の経路から応募してしまわないよう注意してください。 どのサービス経由で応募したかを自分で記録しておくと、やり取りが混乱しません。
未経験だと紹介してもらえる求人は少ないですか?
サービスによって、扱っている求人の層が異なります。 未経験者向けを中心に扱うサービスと、経験者向けが中心のサービスがあります。登録前に対象者の条件を確認し、自分の状況に合うところを選んでください。
相談する前に準備しておくことはありますか?
なぜIT業界を志望するのか、どんな働き方をしたいのかを、言葉にしておいてください。 完璧である必要はありません。ここが曖昧なままだと、提案された求人が自分に合うかどうかを判断できなくなります。