AIを使ったサービスを出品する前に確かめること|規約・権利・説明の書き方
AIを使ったサービスをスキルマーケットに出品する前に確かめることを解説します。出品先の決まり、使うAIサービスの規約、生成物が他人の作品に似ていないかの確かめ方、買う人への説明に書くことを、公式の資料をもとに紹介します。
本記事はプロモーションを含みます。紹介する情報は、実際の成果や効果を保証するものではありません。
目次
この記事でわかること
- AIを使ったサービスを出品する前に、確かめる4つのこと
- 出品先の決まりで、AIの利用がどう扱われているかの調べ方
- 生成物が他人の作品に似ていないかの確かめ方
- 買う人に向けて、サービスの説明に書いておくこと
AIを使うと、文章の下書きや資料作りなどの作業を早く進められます。ただ、その作業をサービスとして売るときは、自分で使うときにはなかった確認が加わります。この記事では、出品する前に確かめることを順番に紹介します。
外部の情報は、スキルマーケットのココナラのヘルプセンターと、文化庁の資料で確かめた内容だけを書きます。売るサービスの決め方や価格の付け方は、AIスキルをサービスとして売る手順で紹介しています。
先に結論: 出品する前に確かめる4つのこと
先に結論を書くと、出品先の決まり・使うAIの規約・生成物の権利・説明の書き方の4つを、出品する前に確かめます。 どれか1つでも分からないところが残るなら、出品する内容を変えるか、確かめ終わるまで出品を待ちます。
| 確かめること | 見るところ |
|---|---|
| 出品先の決まり | ヘルプ・規約 |
| 使うAIの規約 | AIの利用規約 |
| 生成物の権利 | 文化庁の資料 |
| 説明の書き方 | 出品先のヘルプ |
ここで紹介する内容は、2026年10月21日に公式のページで確かめたものです。規約やヘルプは変わることがあるので、出品する前に最新の内容を確かめてください。
1. 出品先の決まりを確かめる
最初に、出品するサービスの内容が、出品先の決まりで認められているかを確かめます。ここでは、ココナラのヘルプセンターを例にします。
ココナラのヘルプセンターでは、AIを使うこと自体を否定するものではないとしたうえで、安全のために出品できる範囲を一部制限しています。挙げられている例は、次のとおりです。
- 出品できない例: AIで生成したイラスト画像、AIで生成したイラスト画像を素材の一部に使った成果物
- 出品できる例: AIで生成した写真画像、AIで生成した文章の記事、AIの技術についてのノウハウの記事やPDFの資料
同じ「AIで作ったもの」でも、イラストと文章・写真で扱いが分かれています。売りたいものが、どちらの例に近いかを先に確かめます。
決まりに合わなかったとき
ヘルプセンターでは、運営が公開されたサービスを順に確かめ、不適切と判断したものには修正の依頼か取り下げをすると書かれています。直さずに出品し直すと、予告なくアカウントが停止されたり、機能が制限されたりする場合があるとも書かれています。出品した後に直せばよい、と考えずに、出品する前に確かめます。
2. 使うAIサービスの規約を確かめる
次に、作業に使うAIサービスの利用規約を確かめます。文化庁のチェックリストでは、AIを仕事で使う人に向けて、使おうとするAIサービスの利用規約をあらかじめ確かめ、それに従って使うことが必要だとしています。
規約で確かめておきたいのは、次の点です。
- 生成物を売るサービスに使ってよいか: 商用の利用についての定め
- 入力してはいけないもの: 他人の作品などの入力を制限していないか
- 買う人から預かるデータ: 預かった文章や資料を入力してよいか
買う人から預かったデータをAIに入力するときは、自分の判断だけで決めずに、取引の前に買う人と確かめておきます。
3. 生成物が他人の作品に似ていないかを確かめる
AIで作ったものを売るときに、最も気をつけたいのが、他人の作品の権利です。文化庁がまとめた資料の概要では、AIで生成した画像などを公表したり販売したりする場合は、通常の著作権侵害と同じ基準で、侵害になるかが判断されるとしています。
判断のもとになるのは、次の2つです。概要では、両方が認められ、権利を制限する決まりの対象でもない場合に、既存の作品の著作権を侵害すると説明しています。
- 類似性: 作品の表現が共通しているか
- 依拠性: 既存の作品をもとに作ったか
注意したいのは、自分がその作品を知らなくても問題になりうることです。概要では、AIの学習のときにその作品が使われていた場合は、使った人がその作品を知らなくても、通常は依拠性があったと推認されるとしています。
頼み方と記録で気をつけること
文化庁のチェックリストでは、生成物を使う前に、まず既存の作品と似ていないかを確かめることが必要だとしています。そのうえで、次の2つの進め方が挙げられています。
- 作品名やキャラクター名を指示に入れない: 指示に既存の作品の題名やキャラクター名などの固有名詞を入れると、依拠性が認められやすくなると考えられています
- 使った指示を記録しておく: 依拠性がないことを説明できるよう、生成に使った指示などを確かめられる状態にしておくことが望まれています
なお、文化庁の資料は、それ自体に法的な拘束力はないとされています。権利の侵害に当たるかは個別の事情で判断されるため、迷うときは専門家に相談します。AIで作った画像を仕事で使うときの注意は、AIで作った画像を仕事で使う前にで詳しく紹介しています。
4. 買う人への説明に書くこと
出品先の決まりと権利を確かめたら、サービスの説明に書くことを決めます。ココナラのヘルプセンターでは、出品者が確かめることとして、成果物の使用範囲(商用利用・二次利用・著作権の譲渡ができるか)を、サービスのページに書くか、事前に相手と決めておくことを挙げています。
- 使用範囲: 商用利用・二次利用・著作権の譲渡ができるか
- AIを使う作業: 下書き・要約など、どの作業にAIを使うか
- 人が確かめること: 事実の確認や仕上げを、どこまで人がするか
書かないこと
ココナラのヘルプセンターの出品禁止の一覧には、効果を断定したり大げさに書いたりする記載や、運営が事実を確かめられない実績の記載が挙げられています。「AIで必ず成果が出る」のような書き方はしません。
出品するかどうかの判断
迷ったときは、「4つのことを、すべて自分の言葉で説明できるか」で決めます。たとえば、売りたいものがAIで生成したイラストなら、ココナラでは出品できない例に当たるので、出品する内容を変えるか、出品をやめます。
使うAIの規約が読み切れない、似た作品がないかを確かめる方法が決まらない、といった場合も、確かめ終わるまで出品を待ちます。AIを使った副業の始め方から考えたいときは、AI副業の始め方完全ガイドが参考になります。
つまずきやすいところ
- AIの規約だけを見て安心する: AIサービスの規約で認められていても、出品先の決まりで制限されていることがあります。両方を確かめます
- イラストと写真・文章を同じに考える: ココナラのヘルプセンターでは、AIで生成したイラスト画像は出品できない例、写真画像や文章の記事は出品できる例として、分けて書かれています
- 知らない作品なら大丈夫と考える: 自分が知らない作品でも、似ていれば問題になることがあります。使う前に似た作品がないかを確かめます
- 確かめた日を残さない: 規約やヘルプは変わります。確かめた日と、見たページを記録しておくと、見直すときに役立ちます
まとめ
- 出品する前に、出品先の決まり・使うAIの規約・生成物の権利・説明の書き方の4つを確かめます
- ココナラのヘルプセンターでは、AIで生成したイラスト画像は出品できない例に挙げられています
- 生成物は、使う前に他人の作品と似ていないかを確かめ、使った指示を記録しておきます
- 説明には、使用範囲と、AIを使う作業・人が確かめることを書きます
よくある質問
ココナラでは、AIを使ったサービスを出品できますか?
AIを使うこと自体は否定されていませんが、出品できる範囲が一部制限されています。ヘルプセンターでは、AIで生成したイラスト画像は出品できない例に、AIで生成した文章の記事は出品できる例に挙げられています。
AIで作った文章や画像の権利は、出品者のものになりますか?
一律には決まりません。文化庁の資料では、人が表現するための道具としてAIを使ったと認められれば著作物に当たると考えられる、とされています。個別の判断が必要なときは、専門家に相談します。
生成物が他人の作品に似ていないかは、どう確かめればよいですか?
使う前に、似た作品がないかを検索などで確かめます。作品名やキャラクター名を指示に入れない、使った指示を記録しておく、といった進め方も文化庁の資料で勧められています。
AIを使うことを、サービスの説明に書く必要がありますか?
この記事で確かめた資料には、書くことを一律に求める決まりは見当たりませんでした。ただ、どの作業にAIを使い、どこを人が確かめるかを書いておくと、買う人が判断しやすくなります。
規約は、どのくらいの間隔で確かめればよいですか?
決まった間隔はありませんが、規約やヘルプは変わることがあります。出品する前と、サービスの内容を変えるときに、公式のページで最新の内容を確かめます。