この記事でわかること

  • Webデザインを独学とスクールで学ぶときの、4つの軸での違い
  • 独学で進めるときの順番と、使える公式の教材
  • 独学からスクールに切り替える目安
  • 決める前に書き出す判断の材料

先に結論を書くと、最初の1か月は独学で手を動かしてみて、作品を見てもらう相手が見つからないときにスクールを考える進め方が、無駄が少なくなります。どちらが正しいかではなく、自分の目的と使える時間で決めます。

Webデザイナーを目指す全体の流れは未経験からWebデザイナーになる方法で紹介しています。

独学とスクールを4つの軸で比べる

独学とスクールの違いは、次の4つの軸に分けると整理できます。

軸 独学 スクール
お金 本とソフト代 受講料も要る
期間 自分で決める 講座で決まる
作品集 自分で企画 課題と指導
質問 相手を探す 講師に聞ける

お金

独学でも、本や有料の教材、デザインのソフトの費用はかかります。スクールはそこに受講料が加わり、金額は講座によって大きく違います。かかるお金の合計を、同じ期間で並べて比べます。

期間

独学は、いつ始めていつ終えるかを自分で決められます。その分、仕事が忙しい週に止まりやすくなります。スクールは講座の期間が決まっているため、締め切りがある方が進む人に向いています。

作品集の作り方

Webデザインの仕事を探すときは、作ったものを集めた作品集で実力を見せます。独学では、何を作るかを自分で企画します。スクールでは課題が用意され、作品を直す指導を受けられることが多くなります。

質問できる相手

独学で一番困りやすいのは、作ったものを見て「どこを直せばよいか」を言ってくれる相手がいないことです。スクールでは講師に聞けますが、回数や方法は講座によって違います。

独学で進めるときの順番

独学を選ぶ場合は、次の順番で進めると迷いにくくなります。

  1. HTMLとCSSで1枚のページを作る: 文字・画像・リンクを並べた自己紹介のページで十分です
  2. レイアウトを学ぶ: スマートフォンとパソコンで見え方が変わるページを作ります
  3. デザインのツールで画面を考える: 作る前に、ツールの上で配置と色を決めます
  4. 実在しない店のサイトを1つ作る: 目的・読む人・載せる内容を自分で決めて作ります
  5. 人に見てもらって直す: 直した前と後を残しておくと、作品集で説明しやすくなります

使える公式の教材

  • MDN Web Docsの「ウェブ開発の学習」: コードを書いたことがない人向けの入門から、HTML・CSS・レイアウトへと順に学べる教材です
  • web.devの「Learn Design」: Googleのweb.devにある、レスポンシブデザインのあらゆる面を扱うコースです(英語)
  • Figma: 画面のデザインを考えるツールで、「スターター」という無料のプランがあります(2026年10月18日に公式の料金ページで確認)

無料で始められる範囲から手を動かし、続けられそうだと分かってから、本や有料の教材を足します。

独学からスクールに切り替える目安

独学で始めても、次のような状態が続くときは、スクールを考える時期です。

  • 作ったものを見て、直す場所を教えてくれる相手が見つからない
  • 1か月たっても、1枚のページが仕上がらない
  • 何を作ればよいかが決まらず、作品集に入れるものが増えない
  • 転職の時期が決まっていて、自分のペースでは間に合わない

切り替えるときは、独学で作ったものを無料相談に持って行くと、どこから学べばよいかを具体的に聞けます。スクールの比べ方は社会人のWebデザインスクールの選び方にまとめています。

スクールの費用と給付金を確かめる

厚生労働省の教育訓練給付制度には、専門実践・特定一般・一般の3つの種類があります。対象は厚生労働大臣の指定を受けた講座だけで、指定を受けているかは教育訓練講座検索システムで調べられます。

厚生労働省の説明では、一般教育訓練は教育訓練経費の20%(上限10万円)が、訓練を修了した後に支給されます(2026年10月18日に確認)。支給の条件はほかにもあるため、申し込む前に講座と制度の両方を確かめます。契約の決まりは社会人のプログラミングスクールの選び方で詳しく紹介しています。

決める前に書き出す判断の材料

独学かスクールかを決める前に、次の4つを紙に書き出します。

  1. 何のために学ぶか: 転職・副業・今の仕事のサイトの更新のどれか
  2. 1週間に使える時間: 平日と休日に分けて書きます
  3. 使えるお金の上限: ソフトや本の費用も含めます
  4. いつまでに、何を作りたいか: 作品集に入れたいものを1つ決めます

書き出した答えが「時間は少ないが期限は先」なら独学から、「期限が近く、見てもらう相手がいない」ならスクールから始めると決めやすくなります。

つまずきやすいところ

  • 教材を選ぶことに時間を使いすぎる: 1つの教材で1枚のページを作り切る方が先です
  • 作ったものを人に見せない: 直す場所が分からないまま、同じ癖が残ります
  • 料金だけでスクールを決める: 作品を見てもらえる回数が少ないと、独学と変わらなくなります
  • 目的を決めずに学ぶ範囲を広げる: 画像のデザインとサイトの制作を同時に始めると、どちらも仕上がりにくくなります

まとめ

  • 独学とスクールは、お金・期間・作品集の作り方・質問できる相手の4つの軸で比べます
  • 独学は、1枚のページ → レイアウト → ツール → 架空のサイト → 見てもらう、の順に進めます
  • 作品を見てもらう相手がいない状態が続いたら、スクールに切り替える目安です
  • 給付金は指定を受けた講座だけが対象なので、申し込む前に確かめます