この記事でわかること

  • 独学とWebデザインスクールの、どちらが自分に合うかの判断
  • Webデザインのスクールで比べる7つの項目
  • 作品集(ポートフォリオ)の指導で確かめること
  • 無料相談でそのまま聞ける質問

結論から書くと、Webデザインのスクール選びで大切なのは作品を見てもらえる仕組みと、料金の総額を、契約の前に確かめることです。デザインは作って直す回数で上達するため、添削の有無が独学との大きな違いになります。

Webデザイナーになるまでの全体の流れは未経験からWebデザイナーになる方法で紹介しました。この記事は、その中で「スクールで学ぶか」を決めるための記事です。

スクールと独学、どちらが合うか

Webデザインでは、作ったものをどう直すかで上達の速さが変わります。自分の進め方に近い列を選んでください。

見るところ 独学向き スクール向き
直し方 見比べて自分で直せる 指摘してほしい
学ぶ順番 一人で本の順に進める 締め切りがあると進む
ゴール 自分の店のサイト 転職や受注
道具 無料のツールで始める 現場のソフトに慣れたい

たとえば、自分の店のサイトを作りたいだけなら、独学でも十分に進められます。一方で、未経験から制作会社への転職を目指す場合は、作品集の質が問われるため、作品を見てもらえる環境が役に立ちます。

スクールを選ぶ前に決めておく3つのこと

  1. ゴール: 制作会社への転職か、副業での受注か、今の仕事のサイトの更新か
  2. 作りたいもの: バナーなどの画像か、Webサイトか、その両方か
  3. 使えるお金と時間: ソフトの費用まで含めた上限と、1週間に作業できる時間

作りたいものが決まると、学ぶ範囲を絞れます。画像のデザインだけなら、サイトを作るためのコードの学習は後回しにできます。

Webデザインスクールで比べる7つの項目

スクールを比べるときは、次の7つを同じ表に書き出します。広告の文ではなく、契約の前に受け取る書面と、無料相談で聞いた内容で比べます。

比べる点 スクールに確かめること
支払いの合計 受講料にソフト・教材・入学金を足した金額
学ぶ範囲 デザイン・HTML/CSS・WordPressのどこまでか
作品集の指導 オリジナルの作品を作る時間と指導があるか
添削 作品を見てもらえる回数と方法
ソフトの用意 受講中に使えるか、自分で契約するか
質問の手段 質問できる時間帯・回数・方法
解約と返金 途中でやめたときに戻るお金

月ごとの金額で書かれているときは、受講期間の全体の金額に直して比べます。

作品集の指導を確かめる

Webデザインの仕事を探すときは、作品集を見せて実力を伝えることが一般的です。そのため、スクールでは作品集に入れられる作品を作れるかを確かめます。

  • 課題をこなすだけでなく、自分で考えた作品を作る時間があるか
  • 作品のどこを直せばよいか、具体的に指摘してもらえるか
  • 修了の後も、作品を見てもらえる期間があるか

課題の作品だけが並んだ作品集は、ほかの受講生と似た内容になりやすくなります。

無料相談で聞くこと

無料の説明会や相談を受け付けているスクールでは、次の質問を持って行くと、学ぶ中身の違いがはっきりします。

  • 料金の総額はいくらですか(入学金・教材費・ソフトの費用を含めて)
  • 学ぶ範囲は、デザイン・HTML/CSS・WordPressのどこまでですか
  • オリジナルの作品を作る時間と、作品集の指導はありますか
  • 作品の添削は、何回まで、どの方法で受けられますか
  • 受講中に使うソフトは、料金に含まれますか
  • 途中でやめた場合、いくら戻りますか
  • 教育訓練給付金の指定を受けている講座ですか

聞いた答えは、比べる7つの項目の表にそのまま書き込みます。申し込みは、2校以上の答えを表で見比べてからにします。

契約と給付金を確かめる

消費者庁の案内では、パソコンの操作を教える講座で、期間が2か月を超え、総額が5万円を超える契約は、特定商取引法の対象です。Webデザインの講座が当たるかは内容によるため、契約の前に事業者に確かめます。

教育訓練給付金を使えるのは、厚生労働大臣の指定を受けた講座だけです。クーリング・オフの期間や給付金の条件は、社会人のプログラミングスクールの選び方で詳しく紹介しています。

AIのツールとどう付き合うか

今は、AIで画像の素材を作れるツールも増えています。AIは素材を作る手助けになりますが、何を伝えるページにするかの設計や、見やすい配置を決めるのは人の仕事です。

AIで作った画像を仕事に使うときは、ツールの利用の条件を確かめる必要があります。注意点はAIで作った画像を仕事で使う前に確認することで紹介しています。

迷ったときの判断のポイント

表を埋めても1校に絞れないときは、Webデザインならではの順番で候補を減らします。

  1. 作品集に入れたいものから逆算する: バナーが中心なら、コードの学習が多いコースは後回しにします
  2. 添削の量で絞る: 作品を見てもらえる回数が多いところを残します
  3. ソフト込みの金額で並べる: 受講中に使うソフトの費用まで足して比べます
  4. 途中で止めたときの扱いを読む: 書面で返金の決まりが分かるところに決めます

よくある失敗

  • ソフトの費用を見落とす: 受講料とは別にソフトの契約が要り、思ったより出費が増えます
  • 作りたいものを決めずにコースを選ぶ: 学ぶ範囲が広すぎて、作品が仕上がらないまま終わります
  • 課題だけで作品集を作る: ほかの受講生と似た作品集になります
  • 添削の回数を確かめない: 作品を出しても見てもらえる機会が少なく、直し方が分からないままになります

まとめ

  • 独学かスクールかは、作品の直し方・学ぶ順番・ゴール・道具で決めます
  • Webデザインのスクールで差が出るのは、作品集の指導と添削の量です
  • 学ぶ範囲やソフトの費用を含めた7つの項目を、2校以上で見比べます
  • 特定商取引法の対象かどうかと給付金の指定は、契約の前に聞いておきます